2.自分が病識のある状態に至るまで
「病識のある状態」とは?
私の言葉で表現するなら、「自分が病気であることを正しく認識している」ことでしょうか。今でも正しく認識できているか怪しいところはありますが、以前よりはだいぶ理解が進んできたと思っています。
診断を頂いたとき
統合失調症、と診断されている私ですが、もちろん最初にそれを教えてもらった時には「何ソレ?」となりました。それまでの私の知識からでは、自分は鬱か躁鬱とかそういう診断を貰うことになるのだろう、と考えていたからです。
そして、自分で調べてみたときも「本当にコレ私の症状?」となりました。専門用語が並ぶ記事を眺めてみたり、自分に照らし合わせてみたりしましたが、一部しか合っていないような感じがして気持ち悪く感じたものです。
鬱病との違い(私なりの認識)
ところで、鬱病との違いを正しく説明しようと、自分なりに調査をしたことがあります。結果、感覚的ではありますが自分なりに言語化をしたものがあります。
短く述べるなら、鬱病は一方向(落ち込みといった抑うつ状態)に対して感情や思考が流れやすくなる病気、統合失調症はそもそも脳内のまとまりや流れがぐちゃぐちゃになっている病気、という認識でいます。(あくまで私の感覚です)
厚生労働省の記事もみてみました。
統合失調症の症状を説明する時によく現れる単語として「陽性症状」「陰性症状」があると思います。私が診断をいただいた時には、陰性症状が強く出ていたので鬱と見分けがつきにくくなっていた…かと思いきや、自覚していなかっただけで陽性症状も出ていたので診断に至ったようです。
自分の症状の場合
実際に私に起こった主だった症状は以下のようになります。
- 抑うつ状態
- 妄想
- 考えがまとまらない
鬱病と統合失調症は併発する可能性もあるようで、私も抑うつ状態がひどくなったときは、普段いただいている抗精神薬のほかに抗うつ薬を頂いたことがあります。
結局のところ、どうして統合失調症という診断に至ったのかについて、エビリファイ錠が私に合っていたことと、この後書く記事に記載する予定の「自分の中の神様」がいたことを先生に伝えたことくらいしか心当たりがありません。
そう考えると、診断するお医者様の側も意外と手探りなのかも? とか想像してしまいます。非難しているわけでなく、手探りの中で私に合う治療法を見つけてくださったことへの感謝、といった感じです。
まとめ
今でも「もう元気になったから大丈夫!」と思っては次の日には体調精神状態を崩したりする私ですが、体調が悪くなったらなったで「ああ、そうだったそうだった、まあまたのんびりやるか」くらいにはなりました。さすがに何度もこういった波を繰り返してきたので、慣れてきたといった感じです。
もちろん病気について知識をつけていくのも大事ですが、結局のところトライ&エラーで自分に対する理解を深めるのが、正しく病識がある状態にするコツなのかもしれません。