10.その後のインナーチャイルド
インナーチャイルドを癒す試みは、どうやら次のステップに移ったらしい。 前回の記事 では、アダルトチルドレンである自分と、私が抱えているインナーチャイルドの話を書きました。 インナーチャイルドと話せるようになることは、自己の探求につながります。私に最初に顕れたその子は、かなり幼い感覚を持っており、一つ一つその傷と欲求を埋めていく作業は、少し違う自分の発見といった感じで、かなり満たされた時間を得ることができました。 次第に小さくなる声 欲求が埋まっていき、傷が癒されるごとにだんだんと、欲求不満を叫ぶ声は小さくなっていきました。大人の視点を持つイマジナリーフレンドを同時に作ったおかげで、振り回されて生活が破綻することもなく、バランスよく付き合っていけたように思います。 そして、小さな転機が訪れます。私とインナーチャイルドが同化するような感覚を得られるようになってきたことです。喜ばしい感覚でした。 同化するような感覚を得ると同時に、もう積極的に声を聴くことはできなくなっていましたが、そういうものだと受け入れていた感じでした。 それでも残っていた小さな燻り 新たなインナーチャイルドに気づいたのは、私のプライドの高さについての話になった時でした。よくよく思い返してみると、私が「プライドが高い」と言われるようになったのは小学生の時からで、忘れたころに他人からそう言われては、自分ではどうしたらいいのかわからずに傷ついてきた過去を持っていました。 どうやら今度の子はなかなか心を開いてくれず、またこだわりが強い自分も含まれているようなので、また会話できるようになるまでは骨が折れそうです。 インナーチャイルドが成長した 私は今回の現象を、インナーチャイルドが成長したことによる変化だととらえています。いくつもの、何歳かが異なる何人もの自分が、傷ついてきた過去を癒すべく、順番待ちをしているのだと考えています。 おそらく、一番小さかったころのインナーチャイルドは、おおよそ満たされたのだと思います。それで、次の子が現れたのでしょう。 まとめ インナーチャイルドは成長する。 大人の視点を保ちつつ、インナーチャイルドを癒すことは効果的だった。